「火垂るの墓」キャスト比較
「火垂るの墓」のアニメと実写化された際の
各キャストと作品を比較。
【原作】
野坂自身の戦争体験を題材とした短編小説。
実際、野坂は幼児期に生母と死別。
叔母夫婦の養子となったが、
昭和20年6月の神戸大空襲で家は全焼。
養父は空襲で行方不明、
義母は大怪我をしたものの健在。
親戚の家に世話になった際には、
小説のようなひどい扱いは受けていない。
野坂には2人の妹がいた。(野坂とは血の繋がりなし)
上の妹は空襲前に病気で死去。
下の妹は空襲後、食糧難に陥ったこともあり
食べ物の世話等せず、看取られることなく餓死。
下の妹への贖罪と鎮魂の思いを込めて書かれた。
「節子」という名は野坂の亡くなった養母の名前。
【キャスト比較表】
アニメ
1988年4月公開。スタジオジブリ制作。
監督・脚本:高畑勲。
節子役は、オーディションによって
白石綾乃(当時5歳)が選出。
「演者の発声のタイミングやアクセント、
息づかいまで絵作りに活かしたい」という
監督の思いから、声を収録した後に絵を完成させる
プレスコで収録を行った。
現在までに13回テレビ放送されており、
最高視聴率は、2001年の21.5%。
最低視聴率は、13回目の2018年の6.7%。
ドラマ
2005年11月、日本テレビ系で放送。
視聴率は21.2%。
主人公は、清太と節子の叔母・久子役の松嶋菜々子。
清太と節子の母・京子とは従姉妹の関係。
久子は清太達に最初は好意的であったが、
夫の戦死後、娘なつ(井上真央)に
「鬼」と言われてしまうほど変わってしまう。
娘なつの60年後を岸恵子が演じている。
岸が語り部として回想する形で物語が進んでいく。
井上は、なつと岸の孫の恵子の2役を演じている。
映画
2008年7月公開。監督:日向寺太郎。
叔母役の松坂慶子は、清太と節子に辛く当たる
役であることから一度はオファーを断った。
原作やアニメ映画とは違い、叔母と清太達との
折り合いは、最初から最後まで悪い。
今作映画では、節子は火葬ではなくに土葬。
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