大河ドラマ 歌舞伎役者が主演の作品
NHK大河ドラマ歴代62作品のうち、
11作が歌舞伎役者の方が主演されています。
主演以外にも多くの作品に出演されています。
現在放送中の「どうする家康」では、
空誓上人役で市川左團次が出演。
茶屋四郎次郎役で中村勘九郎、
石田三成役で中村七之助が兄弟で出演。
※2023/6/26更新情報
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【歌舞伎役者主演大河ドラマ】
五代目中村勘九郎(十八代目中村勘三郎)と
長男・六代目中村勘九郎は、
親子二代で大河ドラマ主演を務めた。
花の生涯
大河ドラマ第1作。1963年放送。
主演は、二代目尾上松緑。
大老井伊直弼の生涯を描いた作品。
原作は舟橋聖一の歴史小説「花の生涯」。
平均視聴率20.2%。
現存する映像が、
第1話と38話の一部で、DVDは1話のみの販売。
源義経
大河ドラマ第4作。1966年放送。
義経役は四代目尾上菊之助(現七代目尾上菊五郎)
放送当時23歳で当時の大河最年少主演だった。
静御前を演じた藤純子(富司純子)と
この共演をきっかけに結婚した。
原作は、村上元三の歴史小説「源義経」で、
脚本も村上が担当した。
平均視聴率23.5%。
春の坂道
大河ドラマ第9作。1971年放送。
主演は中村錦之助(後の萬屋錦之介)
剣術家・柳生但馬守宗矩の生涯を描いた作品。
平均視聴率21.7%。
現存する映像がNHKになく、
寄贈された最終回のみが現在はDVDになっている。
萬屋錦之介は大河出演後も、
多くの映画やドラマで宗矩役を演じた。
花神
大河ドラマ第15作。1977年放送。
主演は四代目中村梅之助。(中村梅雀の父)
日本近代軍制の創始者・大村益次郎が主人公。
司馬遼太郎の小説「花神」等5作品が原作。
平均視聴率19.0%。
視聴率はあまり良くなかったが、
原作者の司馬遼太郎には高評価だった。
黄金の日日
大河ドラマ第16作。1978年放送。
原作は城山三郎の同名小説。
主演は、六代目市川染五郎(現二代目松本白鸚)
実の長男の藤間照薫(現十代目松本幸四郎)、
父親の八代目松本幸四郎も出演した。堺の貿易商、呂宋助左衛門を描いた作品。
平均視聴率25.9%。
2016年大河ドラマ「真田丸」に同役で出演した。
山河燃ゆ
大河ドラマ第22作。1984年放送。
主演は九代目松本幸四郎(現二代目松本白鸚)
大河ドラマ初の第二次世界大戦を扱った作品となる。
原作は山崎豊子の「二つの祖国」。
原作のモデルは、日系アメリカ人二世で
アメリカ陸軍情報部勤務の伊丹明で、
極東国際軍事裁判(東京裁判)の通訳官。
日本とアメリカの狭間での偏見と差別に苦しんだ
兄弟を中心に描かれている作品。
平均視聴率は21.1%
毛利元就
大河ドラマ第36作。1997年放送。
毛利元就生誕500周年記念作品。
主演は、三代目中村橋之助(八代目中村芝翫)
長男中村国生(現四代目中村橋之助)が孫役で出演。
ドラマ題字は、毛利元就の自筆書状から使用。
平均視聴率は23.4%。
元禄繚乱
大河ドラマ第38作。1999年放送。
原作は、舟橋聖一「新・忠臣蔵」。
忠臣蔵が題材の大河ドラマとしては4作目となる。
主演の大石内蔵助役は、
五代目中村勘九郎(十八代目中村勘三郎)。
内蔵助の嫡男役に、次男の二代目中村七之助が出演。
主演の勘九郎は、内蔵助とは別の役として、
赤穂浪士事件を基に歌舞伎の演目を企画する
五代目中村勘三郎役も演じた。
平均視聴率は20.2%
葵 徳川三代
大河ドラマ第39作。2000年放送。
関ヶ原合戦から家光の治世までを描いた作品。
主人公がリレー形式になっており、
家康(津川雅彦)が第1回~19回、
秀忠(西田敏行)が第20回~48回、
家光(尾上辰之助・現四代目尾上松緑)が最終回。
平均視聴率18.5%
武蔵 MUSASHI
大河ドラマ第42作。2003年放送。
原作は吉川英治「宮本武蔵」。
主演は、七代目市川新之助(十三代目市川團十郎)。
第1話の夜盗襲撃シーンが、
映画「七人の侍」と似ていると指摘される。
この理由からDVD化されていなかったが、
2023年5月に発売予定。
平均視聴率16.7%
いだてん〜東京オリムピック噺〜
大河ドラマ第58作。2019年放送。
2人の主人公のリレー形式。
六代目中村勘九郎が
日本人初のオリンピック選手金栗四三役。
阿部サダヲが東京五輪招致に尽力した田畑政治役。
勘九郎の弟、中村七之助が落語家三遊亭圓生役で出演。
平均視聴率8.2%は、大河ドラマ史上最低で初の1桁。
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